両毛ひとり旅4―桐生「ジュウデンケン」地区と「ベーカリーカフェ レンガ」
2階にのびる階段の感じなど、この建物自体もおそらく歴史のあるものではないかと思います。
時代が下ると、農家の人たちが養蚕や機織りを兼業で営んでいたそうです。
(参考 http://www.kiryuorimono.or.jp/kinenkan/)
南北約820mの範囲に、古い建物が多く保存されています。
この「重伝建(ジュウデンケン)地区」には、江戸時代末期から明治、大正、昭和初期に建築され、町屋、蔵、石造り、レンガ造り、コンクリート造り、のこぎり屋根などのさまざまな種類の建築が残っています。
のこぎり屋根は、繊維工場だった建物です。
また、こちらの建物は、明治初期に市場が開かれ、物産売買所として使われていた買場長屋の建物を修理・改装したものです。
(参考 http://kiryutimes.co.jp/news/15061/)
2020年3月に雑貨店・イベントスペース「カイバテラス」として生まれ変わりました。
2016年に火災で損傷してしまいましたが、重要な建造物のため、できるだけ元の建材を使って修理・修復したそうです。
焼け焦げた梁も見えるところにそのまま使われていました。
中にふらっと入ってみると、クリエイター発のかわいくておしゃれな小物や雑貨、文具などのセレクトショップのような雰囲気。
ハンドメイドのアクセサリーや個性的な小物がたくさんあり、個人的好みにだいぶ重なる品揃えでした。
店舗内のスペースではワークショップやイベントも開催されているようです。
私が行ったときはちょうどワークショップが終わりの時間だったみたいなのですが、声を掛けていただいたので、小物づくりを体験させてもらいました。
お店のかたはとてもフレンドリーで、このあたりの建物についても親切に教えてくださいました。
とてもありがたかったです。
それから、のこぎり屋根の工場の建物を利用したパン屋さん「ベーカリーカフェ レンガ」にも行きました。
もう暗くてレンガ造りの立派なのこぎり型をした外観を撮影することはできませんでしたが、なかはこんな感じ。
こちらで、「のこぎり屋根のフレンチトースト」と「ミニカレーパン」を購入しました。
のこぎり屋根のフレンチトースト、170円。
観光のあとで間食としていただきました。
のこぎり屋根の角の焼き目がかりっとしていて、パン生地はもっちり。
けっこうなサイズですが、食いしんぼですのでぺろりと食べられました。
このパン屋さんに併設?されている織物工房では、丸一日でストールを手織りできるワークショップがあるそうです。
事前に情報を見て、すごくやってみたかったのですが、今回は時間がなく、あきらめました。
パン屋さんをあとにして、夜ごはんには少し早いのですが、開店直後の「藤屋本店」に向かいました。
桐生(そして足利)の名物である、ひもかわうどんを食べに来ました。
かけうどんを「ひもかわ」に変更し、ミニソースカツ丼をつけて、たしか980円。「ひもかわ」はきしめんをもっと幅広くしたみたいな麺です。
お店によっては、もはや麺ではなくシート状なのでは?というものもあるようですが。
藤屋さんのはすこし厚みもあり、もちもちしていておいしかったです。
ソースカツ丼は、ソースをしみこませたとんかつをご飯にのせたものです。
とんかつおいしかった!
ボリュームのある夜ごはんになってしまいましたが、余裕で完食。
ごちそうさまでした。
滞在時間は短かったですが、楽しい桐生散策でした。
人が親切で、建物を見たり写真を撮ったり、のんびりひとり旅をするにはいい街だと思いました。
翌日のお話に続きます。
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